感謝の気持ちを持つことは大事だと子供のときから教えられ、その大事さはよくわかってはいるけれど、つい忘れがちになってしまうものです。
自分を見つめなおしてみると、人に対して威圧的になってしまっていたり、偉そうにものを言ってしまっていたり、謙虚さがない自分に気づくかもしれません。
「感謝の気持ち」は少し意識すれば、自分の暮らしのさまざまな場面できづくことができますが、どうすればその意識を持つことができるのでしょうか。
今回はどうすれば感謝の気持ちを持つことが出来るのか、その方法をご紹介していきます。
そもそも人は「してもらったこと」に鈍感
人は自分が「してもらったこと」よりも「してあげた」ことの方がはるかに覚えている生き物です。
アメリカでの研究で人は人に何か「してもらった記憶」よりも「してあげた記憶」の方がなんと、35倍も覚えているという結果がでたそうです。なんと都合の良い生き物なんでしょうか。
感謝の気持ちがつい忘れがちになったり、そもそも感謝する対象に気づけていなかったりするのは人間の性質ともいえるのでしょう。
だからこそ、感謝の気持ちを持つことは大切だといえるんですね。
必要なのは「支えられている」と知ること
感謝の気持ちを持つためにはまず「自分が支えられている」と知ることが必要です。
人は必ず、誰かに、何かに支えられて生きているもの。そうでなければ生きてはいけないはずです。誰かの、何かのおかげで今の暮らしがあると知れば「ありがたい」という気持ちが湧いてきます。
まずは以下の5つを考えてみれば、感謝の気持ちを持つための「支えられている自分」を知ることが出来ます。
自分の行動を振り返る
今日あった出来事を朝から順に振り返ってみると、いろいろな発見があったりします。
朝起きて、仕事に行き、仕事が終わったら家に帰り、夕食を食べ、お風呂に入って、、、。
そんな何気ない生活の中でも、朝ごはんが用意されていたり、道路で道をゆずってもらったりといったことがあったかもしれません。
職場で何気なく声をかけてくれた人も、ひょっとすると何かを思って声をかけてくれたんじゃないでしょうか。
今日も事故やケガがなく過ごせたのはなぜなのか。
きっと、誰かの何かの支えがあって今日という1日を過ごせたんじゃないかと、そう思いませんか?
食事に感謝する
よく言われることですし、とても基本的で当たり前のことですが「食べる」ということはすごくありがたいことです。
料理を作ってくれた人。
材料となる野菜や動物を育ててくれた人。
命を分けてくれた動物。
どれが欠けても僕らがおいしい食事をすることはできません。
高級フレンチの華やかなメニューも、手軽に買えるコンビニのお弁当でも、そういう存在があるからいただくことが出来るのです。
つらかった思い出を振り返る
人生の中では頑張って乗り越えた経験や、今つらいながらも努力していることがあるはずです。
そんなとき、誰かの力をかりたことはないでしょうか。
家族や友人に相談したことや、先生や先輩、上司といった存在に助けてもらったり、はげましてもらったりしたおかげでなんとか乗り越えることができたときはとてもありがたく感じますよね。
近しい人でなくても、本やブログといったものに助けられたこともあったかもしれません。それだって誰かが書いてくれたおかげです。
自分がつらかったときを思いだしてみてください。今努力している環境をよく見てみてください。
きっとあなたを支えてくれている存在があるはずです。
それに気づければ、感謝する心は大きく育ち、自分も誰かを支えることが出来る存在に成長できるでしょう。
人の努力を想像する
あなたが結婚しているのなら、奥さんがつくってくれた料理には奥さんの努力があります。
今日と明日着る服がきれいなのは洗濯をした努力があります。
あなたが上司ならば、部下は部下なりの努力をしています。
それが自分の期待以上の結果であればそりゃあもおう、大いに感謝するでしょう。しかし、たとえ自分の満足しない結果だったとしても、その結果を出すまでにその人は少なからずそれなりの努力をしているということを考えてみてください。
それはあまりにも限られた時間の中で、なんとか出来るだけ頑張ったのかもしれません。
それはその人にとっては初めての挑戦だったのかもしれません。
実は苦手なことだったのかもしれないし、本当はやりたくなかったことだったのかもしれません。
それでも何かの為に、誰かの為にしたことなのだと考えてみてください。
「してくれた」というありがたみを感じることができるのではないでしょうか。
人の努力のすべてを見ることはなかなかできません。
だからこそ、努力を想像して、感謝することが大切だといえます。
「当たり前」の中にある
感謝の気持ちを持つためには、感謝する対象を知ることから始まります。
見落としがちな感謝の対象は僕らの日々の暮らしの中に、それもつい見過ごしてしまう「当たり前」の中に存在することがほとんどです。
今の自分や今までの自分は誰かの、何かのおかげで生きることができているという風に素直に受け止めてみてください。
そうやって感謝の気持ちを忘れずにいつまでも暮らしていきたいですね。
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